MENU

会員の活動紹介

そば打ち名人を目指して

信州そば道場代表:百瀬洋一さん

百瀬 洋一さん

2023年6月3日、松本市島立に所在する「信州そば道場」にて道場代表を務めていらっしゃる百瀬洋一さんに、そば打ちの道に入った動機、そば打ちの面白さ、そしてこれからの目標などについて、インタビューさせて頂きました。

 当日は大勢の会員の皆さんがそば打ちの練習をされている中で貴重なお時間を割いて頂きました。

プロフィール

 百瀬さんは1985年に「EPSON」に入社され、豊科事業所に勤務され、液晶製造に関する開発系の生産技術部門に携われました。その後、1990年には本社開発のLD開発センターに、2002年には豊科事業所のTFD開発に異動されました。そして2004年にはSEIDに出向、2009年にEIDがソニーに譲渡されることを期に知的財産本部に異動され、豊科事業所に勤務されました。

 2022年に定年を迎えられ、現在、知財にいきいきコースで再雇用により松本南事業所に勤務されています。

活動内容

そば打ちの切っ掛けは?

 自らそば打ちを始めようと思った切っ掛けは、1990年頃に当時の上司がそば打ちをする方で、打ったそばをふるまって頂く機会がありました。その時の上司のそば打ちを見て、当時の上司の方には失礼とは思いますが、“これなら自分にも出来る”と思い自己流でそば打ちを始めました。

そば打ちを極めようと思った瞬間!

 2004年に「第1回 松本そば祭り」が開催され、その催しの一つに「そば打ち段位認定会」が行われていて、そばを打っている姿を見て「格好良い!」と感動してしまいました。無駄の無いそば打ち動作、立ち居振る舞いの美しさに圧倒されました。今までの自己流のそば打ちとの違いに「これは正式にそば打ちを習いたい!」と決意し、「そば道場」に通い始めました。

高みを目指して

 正式に習い始め、2005年に「社団法人 全麺協」の段位認定制度において初段位を取得しました。その後、2006年に二段位、2007年に三段位、2009年には四段位までを取得することが出来ました。

 その後は家庭の事情などがあり上位段位の取得からは遠のいていましたが、2021年、環境も整い上位段位への挑戦を行い、五段位を取得することが出来ました。この五段位は長野県では9人しか保有していない高いレベルのもので、全麺協の一般認定段位では最高段位になります。更なる高みとして、全麺協の上位段位としては七段位まで認定されています。

 五段位を取得した時点で、当時の信州そば道場の代表をされていた先生(六段位)から道場の代表を引き継ぎ、現在に至ります。信州そば道場では、会員の皆さん(総勢100名近く)が段位認定受験を目指して百瀬さんをはじめとした高段位保有の方からの指導を仰いで練習に励んでおられます。

 また初心者を対象とした「初級コース」が用意されており、講師陣によるマンツーマンの指導を受けながら、自分の打ったおそばと講師の打ったおそばとを食べ比べることができます。(写真は初級コース体験の様子)

目指せ、名人

 今の目標は福井県で開催されるそば打ち名人戦に出場することにあります。ここに出場するには各地で開催される予選会(塩尻でも開催されます)を勝ち抜かなければなりません。今までも、各地を回って予選会に参加しましたが、本選への出場は叶っていません。

 そば打ち名人戦と呼ばれるものは各地にありますが福井で開催される名人戦が最も権威のあるものです。

 そば打ちは手早く打つことが求められますが、名人戦では所作や立ち居振る舞いが名人として相応しいか、も重要な審査ポイントになります。  そば打ち人口は、いわゆる団塊の世代が定年を迎え、やってみたい趣味として一時的には増加傾向にありました。しかし、その波が過ぎてそば打ち人口は減少傾向にあります。名人戦への出場を目指す鍛錬によって、そば打ち文化の伝承に繋がればと考えています。

<そば打ちに興味のある方は>

 先にも言いましたが、「信州そば道場」では初心者向けのそば打ち体験コースが用意されています。毎週土曜の午前に開催され、マンツーマンで指導を受けることができ、自分で打ったおそばを試食するまでがコースになっています。

 詳しくは、「信州そば道場」のホームページでご確認ください。「かまくらや」のホームページからもご覧いただけます。

<取材後記>

 取材当日は初心者向けの講習日に重なってご多忙な中にも関わらず、快く取材に応じて頂きました。穏やかなお人柄を感じましたが、福井県での名人戦への挑戦には並々ならない意欲を感じました。また、取材の最後には、当日皆さんが打たれたおそばを試食させて頂き、更に、百瀬さんご自身によるそば打ちの実演を見させて頂き、その手際の良さや、常に周囲を奇麗に保ちながら、最後には使った道具を清掃・整理される、まさに“そば打ち”を見せて頂きました。

                 取材担当:ホームページ委員会  飯田益男・宮本幸男

                 取材協力:社友会幹事  山崎玲子さん   

お問い合わせ

社友会事務局への連絡や
お問い合わせはこちら。
退職時に入会なさらない方は
「入会案内再通知」をクリックしてご登録ください。