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会員の活動紹介

生け花の魅力

 2020年9月9日(水)「ゆうむ25」で生け花同好会のお稽古の様子と同好会会長の藤森一枝さんを取材しました。

 藤森さんは1971年、諏訪精工舎に入社されました。技術部外装技術係に配属となりウオッチの新要素、材料、デザイン等の開発や実験に従事されました。1985年頃、塩尻事業所に異動となりその後仕事の内容ではなく、組織変更やロケーション移動の関係で岡谷プレシジョンへ異動し、また塩尻事業所に戻るといった経緯を経てテクノクリエイティブズに移り、計測器の校正業務を担当しました。その後、ものづくり塾の歴史館に異動しここで定年を迎えられました。

 生け花同好会のお稽古は会員がそれぞれ花器を持参して、稽古当日に用意された花材を使って各自自由に花を生け、会員の中の師範の資格を持ったメンバー(男性)に個々に指導を受けるという内容で行われていました。流派は「池坊」で自由花(じゆうか)という思想の基に花器も表現の一部であるという考えで、花器も含めた上でバランスよく生ける工夫を各自のセンスで行っているように見えました。
 花材は5~6種類ほどあり、全員同じものを使って生けるのですが、切った材料の上を使うのか下を使うのか、生け方によっては両方使えることもあり、奥が深いなと感じました。
 師範の方に伺ったところでは、花道の流派は基本的に「池坊」の他に「草月流」「小原流」があり、3大流派と云われているそうです。しかし最近ではこの流派の境界も曖昧になりつつあり、独自に生け方の提案をする風潮も広がって、良く言えば自由闊達に生け花を楽しむという流れになっているようです。
 「池坊」では毎年、「池坊巡回講座」というイベントを行っているそうで例年夏に岡谷の「カノラホール」で開催されているのですが、今年はコロナウイルス感染対応の為、11月に延期になったそうです。(今後の感染状況によっては変更される可能性があります)

 藤森さんが生け花を始めたのは、定年となり社友会にも入会して何か趣味として同好会に参加しようと考えていたとき、先の師範の方のお誘いを受けたことがきっかけだそうです。
 当時、生け花の他にパソコン同好会、歌の会同好会(合唱)も考えていたそうですが、最初に声を掛けて頂いたことと、師範の方を現役時代に仕事関係で知っていたことが決め手になったようです。
 元々、花や葉物の美しさには惹かれていて玄関先に生けた生花を見た時など、ホッとした気分になれるそうです。

 藤森さんは地区の役員をされていたり、野菜や花を栽培して直売所へ出荷も行っているとのことで、多忙な日々を送っているなかで、一瞬の癒しはなにものにも代えがたい魅力だそうです。
 また藤森さんにとって生け花は生花を使った「アレンジメントフラワー」で、自由な組み合わせと表現を楽しむことが出来ると話していました。
 お花を生ける際は人生の一瞬を切り取ったような 静かなひと時に浸ることが出来るともおっしゃっていました。ヨガや座禅のような無の境地に通ずるものかも知れませんが、生け花にはそのような精神性があるのかと感心しました。

 生け花同好会では新会員を募集しています。女性はもちろんですが、男性にも積極的に参加して欲しいそうです。
 元来、生け花は僧侶から始まり武士のたしなみとして発展し、町人に広まった歴史があります。
 生け花が男性から始まったことは今回の取材で初めて知りましたが、女性.男性を問わず少しでも関心を持たれた方は、藤森一枝さん(0266-52-6832)にお問い合わせください。
(取材HP委員 横内隆次、秋山桂子)

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