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第217回 爺ヶ岳~針の木岳縦走 山行報告

同好会役員 2023年7月30日

針の木岳

期 日 7月26日(水)~28日(金)
行き先 爺ヶ岳南峰~針の木岳縦走(大町市)
参加者 9人
天 候 晴

梅雨明けの晴天に恵まれ、素晴らしい北アルプスの景色と花を楽しめたトレッキングでした
<1日目>
ちょっとしたハプニングがあり岡谷組(5人)と松塩組(4人)が別行動のスタートになりました。松塩組の4人はAM5:30柏原新道登山口を出発して種池山荘をめざします。良く整備された登山道を歩きながら木陰から見える景色を楽しんで高度を稼ぎます。青空を背景にこれから登る山並みや扇沢バスセンターの地上の景色がすばらしく、気持ちが高ぶりました。とはいえ1100mを4時間かけて種池山荘に到着した時には息も上がっていました。種池山荘で一息ついて、爺ヶ岳南峰(2660m)にむかいました。鹿島槍から白馬三山の山並みと、コマクサ、ハクサンイチゲ、コイワカガミ、ミヤマキンバイなどなど高山植物を眺めながら登ります。山頂に着いて振り返ると扇沢方面から雲が湧きあがり景色の半分が灰色に染まります。種池山荘に戻ると岡谷組のメンバーと合流し、昼食を取ってから新越山荘までの縦走を開始しました。ここまでで相当疲労がたまっていたので、少し時間をかけて歩き、岩小屋沢岳を超え新越山荘に到着しました。
<2日目>
AM4時に起床、5時に朝食を取り6時に9人全員でラジオ体操をして縦走を開始しました。本日も晴天、剣岳から立山連峰がすばらしい山容を見せてくれています。花と山並みの景色を楽しみながら鳴沢岳(2641m)に着き記念写真を撮りました。崖を覗きながら慎重に歩き、ガレ場を登って赤沢岳(2677m)に到着すると360度のパノラマに加えて黒部湖が見えます。さらに細い尾根を渡ってガレ場に来るとコマクサの群生がありました。気力を絞って岩場を登りスバリ岳(2752m)に到着。アップダウンの縦走は思った以上にきつく針の木岳(2821m)に向かう途中でお昼食を取ってようやく山頂に到着しました。記念写真を撮っていると黒雲が近くに現れ遠くで雷鳴が聞こえたので急いで下山して針の木岳山荘に入りました。
<3日目>
AM4時半に起床、5時半に朝食を取り6時にラジオ体操をして蓮華岳(2799m)に向けて出発しました。本日も晴天。振り返ると針の木岳から針の木小屋がくっきりと見え、昨日まで苦労して歩いた尾根筋が爺ヶ岳まで展望できます。その後ろには立山連峰から剣岳、白馬三山、鹿島槍が続きます。反対側を見ると穂高連峰や槍ヶ岳が以外に近くに見え、遠くに八ヶ岳のシルエットも見ることができました。ガレ場に咲くコマクサの群生に歓声を上げながら山頂に着き記念写真を撮って針の木小屋まで戻りました。ここからの下山路は雪渓が作った地形を降りていくのですが、登りに歩いた登山道とは違って歩きづらい道です。今回は雪が解けたため雪渓に入ることができずに迂回路になる崖沿いの道を歩きました。雪解けの川を横切ったり、崖沿いの岩を超えて降りたりしながら慎重に下山しました。大沢小屋の手前でヘリコプターが旋回する音が聞こえて、だれか遭難したのかもという話をしていると、後ろから来たグループのメンバーが怪我をした人がいて救援を呼んだようだと話してくれました。大沢小屋からはメンバーが提案してくれたショートカットのルートを降りて針の木岳登山口に戻りました。扇沢バスセンターで昼食をとり、上原の湯(わっぱらの湯)で汗を落として帰路につきました。
下山後のニュースで79歳の登山者が針の木岳下山中1800mくらいの所で崖から落ちて足を骨折する重傷を負ったということを知りました。我々グループメンバーが全員無事に下山できたことを喜ぶと共に、登山が危険と隣り合わせであることを再認識しました。

行程
<1日目>
5:24 柏原新道登山口
9:30 種池山荘
10:20 爺ヶ岳南峰
11:55 種池山荘
14:08 岩小屋沢岳
14:57新越山荘泊
(山行9時間13分)
<2日目>
06:09 新越山荘
07:00 鳴沢岳
08:39 赤沢岳
11:29 スバリ岳
12:38 針ノ木岳
13:49針ノ木小屋泊
(山行時間 6時間40分)
<3日目>
05:56 針ノ木小屋
07:07 蓮華岳
08:32 針ノ木小屋
11:23 大沢小屋
12:26扇沢駅
(山行時間 6時間12分)

<登山記録>
距離 27.7km、登り 3943m、 下り 2865m
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5758050.html

<写真>
松下撮影
https://img.gg/V95x98Y

横内さん・宮坂さん撮影
https://img.gg/L99CFLJ

(文責 松下)

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